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Chapter3:会社の組織を整える

決算の注意点

会社を伸びやかに成長させるには、正しい決算が一番
「わざと赤字を出す」「粉飾する」など、その場しのぎの手段に頼るのは厳禁

■適正な決算、スムーズな納税に役立つ「納税預金」という一手

「決算」とは、1事業年度の収支をまとめて、会社が決めた決算日の時点における財務内容を明らかにすることです。決算の内容を受けて、税金の申告書の作成が行われます。

会社によっては年に1度の「年次決算」だけでなく、「四半期決算」「月次決算」を行うケースもあるでしょう。できれば毎月の損益を確認しながら事業を進められる月次決算を導入したいところですが、まずはきちんと年次決算を済ませることに留意しましょう。

また決算が終了し、税金の申告書を完成させたら、納税しなくてはなりません。書類上は会社が利益を出した形になっていても、その時点で会社にお金が残っているとは限りません。確定申告の提出期限と税金の納付期限は同日ですので、支払いのお金の準備に慌てることがないようにしたいところです。

普通預金とは別個に「納税預金口座」を作っておくなどの工夫をしておくとよいでしょう。

■決算内容を理解しないと「財務状況に合わせた支出」ができなくなる

会計事務所などと契約をして、伝票類を全部渡して「おまかせ」にしてしまうケースがありますが、設立当初についてはあまりお勧めできません。

自分で作業をする以上によい勉強になることはありません。お金の流れ、収支のバランス、偏った遣い方などを肌で知ることは、必ず経営上のよい学びになります。人に「おまかせ」にして何期も過ごすと、「細かいことはわからない」「自分では一切できない」ということになってしまいます。

仮にまかせている場合でも、「やれば自分でもできる」という程度まで理解していることが大切です。会社のお金のよい遣い方を知り、定期的に会社の財政状態を把握することは、会社の成長の基本です。

■必ず後で無理がたたる「粉飾決算」と「極端な節税」

「粉飾決算」とは、実際に利益が出ていないのに、数字を細工して利益があるように見せかけた決算のことです。決算を良好に飾り立てることによって、外部に経営状態の健全さ、良好さをアピールするために行われます。

しかしその結果、金融機関から融資を受けられたとしても、実際は苦しい状況であったわけですからその場しのぎのごまかしであることに変わりありません。ごまかしが膨らんでさらに状況を苦しくしたり、粉飾が明らかになって社会的信用を失うこともあります。

粉飾決算とは逆に、わざと赤字にして極端な節税を試みるケースもあります。税金を払いたくないために、経費として認められないものまで片端から経費に計上したり、必要のない物品を購入したりします。

何期もこのように不健全な処理を続けてしまうと、結局お金が会社に残らず、体力のない会社のままでいることになります。赤字が慢性化したり、額が膨らむと、いざ金融機関からお金を借りたいときにも融資を受けられなくなり、会社の存続自体が危うくなってしまいます。健全な決算に勝るものはありません。

■「決算を終えたら事業計画」を習慣化しよう

決算が済んだら、専門家と相談するなどして会社の事業計画をたてることをお勧めします。きちんと行っておくと融資を受けやすくなりますし、事業を軌道に乗せスムーズに経営していくためには、決算ごとにそれまでの事業計画と現状の評価、今後の見直しなどを行うべきです。

また金融機関から融資を受けている場合は、決算後に書類の提出を求められます。そのときに自分から積極的に「現状報告」「書類の数字の意味合い」「今後の事業計画」などを説明するとよいでしょう。会社の現状だけでなく、経営者の姿勢や意思を伝えることができ、良好な関係につながります。

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